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なぜ日本のアニメがここまで発展したのか、ひとつ絶対に言えるのは日本には漫画があったということ。漫画抜きにして、日本のアニメは語れないくらい漫画と密接に関連している。
では漫画は何故発展したのか、世界中探してもこんなに漫画が読まれている国はないんだ。
まずひとつめに、少年誌が昭和20年代に出始め、終戦直後で禁止されていた西洋のコミックや文化も一気に入ってきた。尚且つ、少年達は禁止されていた事から開放されて、砂漠が水を吸い込むようにあらゆる文化を吸収していった。結果、日本人が本来持っていたアイデンティティと上手くミックスして漫画の発展に繋がった。
ふたつめには、一流総合出版社が漫画雑誌を創刊した事だ。世界では、コミックス専門の出版社がコミックスを出版するのが普通なんだ。我々の年代では、文芸が好きだから、子供達の勉強の為に学年誌を作るんだという人が、大変な難関を通って出版社に入る。そういった人間が漫画雑誌の編集に配属されると、漫画なんか馬鹿にしていた方だった訳ですから、劣等意識が生まれる。その劣等意識が、世間に認められるような良い漫画雑誌を作る方向に働きた。漫画家も全く一緒で、何とか漫画の社会的文化的地位を上げようと努力した。
それから、団塊の世代が後押しした。今の出生者の3倍もの子供達が、中学生の頃に少年誌が週刊化した。それまでは、小学生までで漫画は卒業だったんだ。その頃には、その世代が見られる漫画が生まれていましたし、団塊の世代が成年になれば成年に合った漫画が生まれていった。もっとも団塊の世代はあらゆる産業に影響を与えたが。
日本の漫画が育つ環境は色々な要素があって、そして世界で認められるような漫画になったんだ。